INAXライブミュージアム見学ツアー開催

2026年7月14日(火)

長野県インテリアコーディネーター協会

(NICA)では、2年ぶりとなる県外見学ツアーを開催しました。

今回の訪問先は、愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムです。

実はこの施設は数年前から「いつか研修先にしたいね」と話題に上がっていた場所。
しかし、長野県からは距離があり、公共交通機関でのアクセスもあまり良くないことから、

なかなか実現できずにいました。以前バスツアーも検討しましたが、費用面で断念。

そこで今回は「現地集合・現地解散」という形を採用し、ようやく実現することができました。

縦に長い長野県、参加者は地域ごとに3チームに分かれ、それぞれ車で常滑へ。
一番遠方のチームは約5時間の移動となるため前泊というスケジュールでしたが、
皆さん時間どおり、集合時間の朝10時30分には集合することができました。
その様子をご覧になったLIXIL様のご厚意により、当初11時からの90分予定だった見学を、
なんと120分へ延長してくださいました。本当にありがとうございました。
ご案内くださったのは、まさに「タイル愛」にあふれるベテランスタッフの方。

まず訪れたのは「世界のタイル博物館」。

私たちを迎えてくれたのは、高さ8メートルにも及ぶ壮大なエントランスアーチです。
タイル文化が始まった中近東をイメージした色彩で構成され、
「タイル」という言葉には「覆う」「装飾する」という意味があることも教えていただきました。

美しい装飾タイルに包まれた空間は、入口に立った瞬間から期待が高まります。

続く展示室では、「クレイペグ」と呼ばれる円錐状の粘土釘を使って古代メソポタミア神殿の壁面装飾を再現した見学しました。
小さな粘土が生み出す幾何学模様は想像以上に美しく、
この展示はワークショップで一つひとつ手作りされ再現されたものだそうです。まさに、ものづくりの原点を感じる展示でした。

さらに、エジプト最古のタイル、イスラーム建築の壮麗なタイル張りドーム天井など、時代ごとのタイル文化を巡ります。
イスラームのドームの幾何学模様の美しさには、皆思わず見上げたまま見入ってしまいました。

その後も、産業革命以降に中流家庭へと広がったイギリスのヴィクトリアンタイル、
日本の四季を表現したタイルなど、多彩な展示が続き、参加者からはあちこちで驚きの声が上がっていました。

2階では、紀元前から近代までの世界各国のタイルコレクションを見学。オリエント、イスラーム、スペイン、オランダ、イギリス、中国、日本と、まるで世界を旅しているような気分になります。それぞれの文化が互いに影響を与えながら技法が受け継がれてきたことも理解でき、大変興味深い展示でした。

そして何より驚いたのは、この膨大なコレクションが、タイル研究家・山本正之氏個人の収集品だったということ。
常滑市へ寄贈されたことをきっかけに、市からLIXILへ管理・研究が委託され、「世界のタイル博物館」が誕生したそうです。
今年で開館約30年、INAXライブミュージアムとしては20周年を迎える記念の年とのことでした。

続いて見学した「窯のある広場・資料館」では、常滑名産の土管を焼成していた窯や煙突、建物が保存・公開されていました。ダイナミックな小屋組や、土管を焼く窯の迫力ある映像にも圧倒されました。

昨年オープンしたばかりの「トイレの文化館」では、各時代のトイレの歴史を学びました。
水洗ではない時代の便所にも美しい絵が描かれていたことには驚かされ、当時の上流階級の美意識の高さを感じました。

さらに「建築陶器のはじまり館」では、旧帝国ホテルで使用されたスクラッチタイルや、
大正から昭和初期の建築を彩ったテラコッタなども見学。建築とタイルの歴史を学ぶことができました。

充実した2時間は本当にあっという間。

実際の気温も暑い一日でしたが、それ以上に、案内してくださったスタッフの皆様の
「熱いタイル愛」に心を動かされました。タイルという素材が持つ奥深さと魅力を改めて実感し、
ますます好きになり、もっと提案したいと思った一日でした。

見学後はお土産購入や施設内のレストランでランチを楽しみ、帰りは入口にある美しいアズレージョの前で記念撮影。
こちらは2025年の万博のポルトガルパビリオンで屋外展示され、その後こちらに寄贈されたそう。

最後に笑い合って窓からのぞく仲間たちの良い笑顔が撮影できました。

その後は現地解散となり、それぞれチームで「やきもの散歩道」を散策したり、セントレアやめんたいぱーくへ足を延ばしたりと、
観光やお土産選びも満喫しました。
ご協力いただきましたLIXILの皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 (広報担当 鈴木恵理子)

学びあり、感動あり、交流ありの、とても充実した県外見学ツアーとなりました。次はどこへ行きましょうか?

長野県インテリアコーディネーター協会では、このような学びの活動を一緒にできる仲間を募集しています。