NICA創立40周年記念企画第1弾「森林浴と香り」セミナー&ワークショップ開催
2025年5月28日
松本市立博物館にて、NICA創立40周年記念企画第1段「森林浴と香り」セミナー&ワークショップを開催しました。
森林セラピスト・甲斐原さなえさんを講師にお迎えし、香りと木を通して、
暮らしの中で心と身体を整えるためのヒントを学ぶ一日となりました。
セミナーでは、森林セラピストの視点から、「フィトンチッド」と呼ばれる樹木の香り成分が、
ストレス軽減や免疫機能に与える効果について学びました。
こうした香りの効能は、森林の中だけでなく、
木材やアロマを通じて住まいの中にも取り入れることができるというお話に、
空間と心身のつながりを見直すきっかけを得た方も多くいらっしゃいました。
体験プログラムでは、まず唾液によるストレスホルモンの計測を行い、
自身の状態を知ったうえで香りに向き合うという流れがありました。
続いて、ヒノキ・スギ・モミ・ヒバなどの樹木精油に加え、
標高2000m以上で採取された希少な香りも取り入れたアロマブレンド作りに取り組みました。
それぞれが直感で香りを選び、世界に一つだけの“自分に合った香り”をつくる時間は、
参加者にとって特別な癒しのひとときとなりました。
会場となった松本市立博物館は、和紙を折ったような意匠が印象的で、
歴史と現代が調和した設計が特徴的です。その静けさと美しさが、
香りのセミナーを行う空間としてもふさわしく、視覚・嗅覚・触覚など五感を心地よく刺激する場となりました。





昼食はカフェ&イタリアンレストラン「COURT YARD」にて、
本格ナポリピッツァや自家製パスタを楽しみました。
ナチュラルでおしゃれな空間で、参加者同士の交流も自然に生まれ、和やかな時間が流れました。


午後には、松本市立博物館で開催中の「信州の工芸―作り手たちの原点―」展を見学しました。
自然素材を活かした手仕事にふれることで、長野の豊かな自然や風土とつながる感性を感じることができました。
森林やクラフト文化など、長野ならではの魅力を、これからの仕事にも活かしていきたいと感じた方も多かったようです。
参加者からは、「森に行ってみようと思った」「好きな香りが人によって違うのが面白かった」
「希少なアロマを体験できて貴重な時間だった」といった声が寄せられました。
香りや木の恵みを通して、自分の感覚に耳を傾け、“心地よさとは何か”を室内でじっくり味わう体験となりました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
(中信地区 菅沼 尚実)


